ゴムの物性について
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- 生ゴムの分子変形
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こちらは、生ゴムと架橋ゴムのゴム分子の変形の図です。
生ゴムとは、架橋されていないゴムの事です。(上図)
生ゴムの状態だと、力を加えると伸縮しますが、力を取り除いた後、元の形には完全には戻りません。ゴムの分子鎖が絡み合って形成されているゴム分子の絡み合いが、変形の途中で解けゴム分子が切断されバラバラとなるためです。
生ゴムの状態は、弾性変形という特性は十分に得られておりません。 - 架橋ゴムの分子変形:弾性変形という特性
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架橋ゴムとは、原料ゴムに架橋処理を施したものです。ポリマー同士を連結し、物理的、科学的物質を変化させることを架橋と言います。(架橋ゴムの図の赤い点が架橋点)
架橋する事により、架橋点が発生します。この架橋点があることにより、ゴムは分子鎖の絡み合いが解けないように分子鎖同士を科学的に結合させます。
生ゴムは架橋する事により、弾性変形という特性を得る事が出来ます。